本記事は、名古屋市教員採用試験を受験する方向けの記事です。
- 個人面接はどんな傾向なの?
- 個人面接に受かる人(落ちる)の特徴は?
- 個人面接で何が質問されるの?
このような悩みを解決します!
どんなに頑張って筆記試験で高得点を取っても、個人面接で一定の評価をとらないことには合格できません。
とはいえ、面接対策をしようと思うものの、「結局、何から始めればいいのかわからない」と思っている人も多いことでしょう。実際に僕も面接対策には頭を抱えましたからね……。
そこで本記事では、個人面接の傾向や過去の質問、面接で受かる人の特徴まで解説しています。
本記事を参考にして、面接で落ちないように準備をはじめましょう。

名古屋市教員採用試験 個人面接の傾向
個人面接では1人の受験者に対して、集中してチェックできるため、面接官は様々な観点から評価することができます。
グループ面接とは違い、受験者は自分一人だけなので緊張しやすい形式ですが、他の受験者がいないことから集中でき、自分をアピールしやすいという利点があります。
ここでは、個人面接の傾向を紹介します。
自己アピールシートが大事
自己アピールシート(面接カード)とは、面接で使用される資料のことです。氏名や学歴などの基本情報にくわえ、志望動機や自己PRなどを記入して提出します。
自己アピール書の役割は、採用者が「受験者はどんな人物なのか?」を見極めるための資料です。
実際の試験では、この提出した自己アピールシートをもとに過去の経歴や経験、志望動機や今後の抱負など幅広く質問されるので、きちんと作成しましょう。
教職教養の知識を問われる
- 教職に関する基礎的知識
- 教育に対する考え方
- 人間性を確かめる質問
このような教員としての適性や教職教養に係る内容を問われます(質問内容は後述)。
面接時間は少し長い
個人面接の試験時間は30分です。
多くの自治体は15分程度なので、少し長い傾向があります。
早く終わったら落ちる?
面接時間がたとえ25分程度と短かった場合でも、不合格だと決めつける必要はありません。
短すぎるから不合格とは限らず、採用側の事情で短い時間しかとれないときや、すでに結果が見えているときは、短い時間でも合格の場合があります。
限られた時間であってもしっかりと自己アピールができていれば、採用されることも十分考えられるので安心して臨みましょう。

逆に長くて落ちることもあるからね・・・。面接時間はあまり気にしなくてOK!
名古屋市教員採用試験 個人面接の評価基準
試験では、3人の面接官が下記の着眼点に沿って評価します。
- 教育公務員としての適性・使命感
- 実践的指導力
- 職務遂行能力
- 名古屋市への就職意志
- 教職に関する基本的知識や理解
- 教育に対する考え方
- 人間性(身だしなみ、態度、明朗性)
出典元:二次口述のねらい(名古屋市教育委員会)
最終的に面接官の評価を合わせて、総合評定(1~5)を判断。
こういった着眼点は一人では判断できません。なので、必ず1回は教職経験のある人に見てもらってくださいね。
名古屋市教員採用試験 個人面接の過去問(質問内容)
受験者が面接試験で最も気になるのは「面接で何を質問されるのか」ではないでしょうか。
何を聞かれるのかがあらかじめわかっていれば、事前に備えることができます。一方で、何を聞かれるのかが不明瞭では、準備のしようがありませんからね。
名古屋市では、自己アピールシートに基づく質問にくわえて、教職教養の知識等についても問われています。
ここでは、過去の面接試験で具体的に聞かれた質問をまとめています。自分なりの回答を練って対策をはじめましょう!
過去に聞かれた質問
- 緊張していますか。
- 自己アピールをしてください。
- 志望理由は何ですか。
- なぜ名古屋市の教員を志望するのですか。
- 名古屋市の魅力はどこですか。
- 教師を目指したきっかけは何ですか。
- 尊敬できる恩師はいますか。
- ストレスはためやすいですか。
- ストレス解消はどうやってしていますか。
- 長所と短所を教えてください。
- 短所を克服するために努力していることはありますか。
- 自己研鑽はしていますか。
- スポーツは何かしていますか。
- 健康で気をつけていることはありますか。
- 気になるニュースは何ですか。
教職・教育に係る質問
- 中央教育審議会の令和3年1月26日の答申の中で、「2020年代を通じて実現すべき令和の日本型学校教育の姿」として掲げられている「個別最適な学び」と「協働的な学び」とは、それぞれどのようなものですか。
- 文科省の示した「学校における」新型コロナウイルス感染症に関する衛生マニュアル~学校の新しい生活様式~」において、学校での「3つの密」の回避のために、どのような対応が必要であるとされていますか。
- 「チームとしての学校」とは、どのような対応が必要であるとされていますか。また「チーム学校」を進めるにあたって、大切なことはなんですか。
- 主権者教育とはどのようなものですか。
- 令和3年5月に文部科学大臣が発表したメッセージ「不安や悩みを抱える全国の児童生徒や学生等のみなさんへ」の内容はどのようなものでしたか。
- 学校評価における「学校関係者評価」とはどのようなものですか。
- ナゴヤ・スクール・イノベーション事業とは、どのようなものですか。
- なごやINGキャンペーンとはどのようなものですか。
- 名古屋市では、日本語指導が必要な児童生徒のために、どのような支援を行っていますか。具体的な取り組みを述べてください。
- 文部科学省の「学校における新型コロナウイルス感染症に関する衛生管理マニュアル」の中で、各教科等における「感染症対策を講じてもなお感染リスクが高い学習活動」として挙げられているものには、具体的にどのようなものがありますか。
- 「インクルーシブ教育システム」とは、どのようなものですか。
- 個別の教育支援計画と個別の指導計画とは、それぞれどのようなものですか。
- 学校図書館の設備充実のために、学校における取組として大切なことは何ですか。
- 小学校高学年における教科担任制のねらいは何ですか。
- 幼稚園での食事場面で窒息や誤嚥を防ぐための指導や工夫には、どのようなことがありますか。
- 「自発的な活動としての遊び」とはどのようなことですか。
- 「指導計画の作成」にあたって必要な基本事項を挙げてください。
- 教科横断的な視点での教育課程の編成とはどういったことだと考えていますか。
- 教員のワークライフバランスに向けてどのようなことが大切だと思いますか。
こういった質問に自信、根拠をもって回答できるように自己分析を進めてくださいね。
この他にも、過去に聞かれた質問や回答例などを以下のnoteで集約しているので、ぜひ参考にしてください。
名古屋市教員採用試験の個人面接で受かる人の特徴
結論からいうと、面接で受かる人は以下に当てはまる人です。
- 印象がいい(笑顔、元気、熱い)
- 将来性や伸びしろがある
- 教員としての適性が感じられる
面接となれば、「自慢できるエピソードがないとダメだ」とか「全国大会で優勝できるくらいの実績が必要」みたいな内容に拘わりがちですが、話の内容よりも印象(雰囲気)が重要なんですよね。
もしあなたが面接官だとして、言っていることは素晴らしいのに、目線を合わせずボソボソ話したり、覚えた回答を棒読みしたりする受験者がいたらどう感じますか?採用したいと思います?
僕なら、その受験者が筆記試験で満点でも、留学経験や難関資格をたくさん持っていても、そんな人を採用したいとは思いません。
それよりも、誇れるような経験はしていないけど、一生懸命に嚙みながらも大きな声で明るく、自分の言葉で話している人を採用したいですよね。
なので、面接で受かりたいなら話す内容ばかりに時間をかけるのではなく、どういう振る舞い、話し方をすれば受け入れてもらえるのかにも時間を使ってください。
当然、そういった部分は1人では判断できません。必ず第三者に協力してもらうことが面接で受かるポイントと言えるでしょう。
名古屋市教員採用試験 個人面接で落ちないために必要なこと
本記事は名古屋市教員採用試験の個人面接における傾向や過去問をまとめていました。
個人面接は筆記試験に比べて不透明な部分が多く、努力が直結しない試験です。そのため、対策方法がわからずに後回しにしてしまい、結果として不合格になる人が後を絶ちません。
まずは、面接の軸となる「自己分析(自己PR・志望動機)」をきちんと行いましょう。そのうえで過去質問をもとに自分オリジナルの回答を練っていく。
そして第三者にきちんと伝わるかどうか、話し方はおかしくないか、表情や態度は大丈夫かなどを確認しながら練習していけば、面接試験は考えているより簡単に行えますよ。
面接対策は筆記試験よりもやることが多く、かなり時間が必要です。できるだけ早めに手をつけて攻略していきましょう!

