本記事は、大阪市教員採用試験を受験する方向けの記事です。
- 個人面接はどんな傾向なの?
- 個人面接に受かる人(落ちる)の特徴は?
- 個人面接で何が質問されるの?
このような悩みを解決します!
どんなに頑張って筆記試験で高得点を取っても、個人面接で一定の評価をとらないことには合格できません。
とはいえ、面接対策をしようと思うものの、「結局、何から始めればいいのかわからない」と思っている人も多いことでしょう。実際に僕も面接対策には頭を抱えましたからね……。
そこで本記事では、個人面接の傾向や過去の質問、面接で受かる人の特徴まで解説しています。
本記事を参考にして、面接で落ちないように準備をはじめましょう。
なお、個人面接の資料「面接個票」は以下の記事で解説しています。

大阪市教員採用試験 個人面接の傾向
個人面接では1人の受験者に対して、集中してチェックできるため、面接官は様々な観点から評価することができます。
グループ面接とは違い、受験者は自分一人だけなので緊張しやすい形式ですが、他の受験者がいないことから集中でき、自分をアピールしやすいという利点があります。
ここでは、個人面接の傾向を4つ紹介します。
- 1人2回実施
- 面接個票が大事
- 試験時間は短め
1人2回実施
大阪市教員採用試験の個人面接は一次試験と二次試験にあります。
より人間性を評価されるので、しっかり準備してください。
場面指導がある
二次試験の個人面接では、自己PRや志望動機といった一般質問のほかに場面指導があります。
- 場面指導ってなに?
-
教育現場で起こりうる事例について、実際に指導風景を見せる試験のこと。
テーマは試験内で発表
場面指導のテーマは、個人面接の中で発表されます。面接試験の最中に発表されるので、事前告知される自治体に比べれば難度は高いです。
▼こんなテーマが出ました▼
- 「運動会の選手決めで,息子がやりたくない種目に出ることになった。それが嫌だったみたいで,泣いている。どうにかして欲しい」との電話がありました。どう対応しますか。
- あなたは、部活動の顧問です。「来週の試合で、子どもがレギュラーになれなかった。もう部活を辞めたいと言っている」と父親から電話がありました。どう対応しますか。
場面指導の時間
場面指導の時間は5分間(個人面接の冒頭で実施)。
課題が発表されたら30秒で構想、4分30秒で実演という流れ。
個人的な感覚として1番ウエイトが高いのは場面指導部分です。
とくに講師経験者や社会人経験者はより深く聞かれる可能性があるので、しっかり対策しておくことが大切
面接個票が大事
面接個票とは、面接で使用される資料のことです(面接カードともいう)。氏名や学歴などの基本情報にくわえ、志望動機や自己PRなどを記入して提出します。
面接個票の役割は、採用者が「受験者はどんな人物なのか?」を見極めるための資料です。
実際の試験では、この提出した面接個票をもとに過去の経歴や経験、志望動機や今後の抱負など幅広く質問されるので、きちんと作成しましょう。
面接時間は短め
1人あたり10分~15分です。
一般的な面接時間は20分なので、面接時間は短いといえるでしょう。
早く終わったら落ちる?
面接時間がたとえ10分程度と短かった場合でも、不合格だと決めつける必要はありません。
短すぎるから不合格とは限らず、採用側の事情で短い時間しかとれないときや、すでに結果が見えているときは、短い時間でも合格の場合があります。
限られた時間であってもしっかりと自己アピールができていれば、採用されることも十分考えられるので安心して臨みましょう。

逆に長くて落ちることもあるからね・・・。面接時間はあまり気にしなくてOK!
大阪市教員採用試験 個人面接の評価基準
個人面接では、以下の観点に沿ってA~Eの5段階で評価します。
項目 | 着眼点 |
---|---|
資質 | ・教員としての適性があるか。 ・子どもへの教育的愛情があるか。 ・教育への情熱があるか。 ・明確な志望動機があるか。 ・困難に立ち向かう姿勢、粘り強さがあるか。 ・状況に応じた的確な判断力があるか。 |
表現力 | ・話の説得力があるか。 ・物事を的確に表現できているか。 ・論理的思考ができているか。 ・教員としての基礎的知識、専門性があるか。 ・柔軟な発想ができているか。 |
社会性 | ・協調性があるか。 ・社交性があるか。 ・明るさ、素直さがあるか。 |
その他 | ・場に適した服装、身だしなみや立ち振る舞いができているか。 ・適切な言葉づかいができているか。 ・教員としての職務の遂行が可能か |
配点は一次面接450点、二次面接420〜450点。
大阪市教員採用試験 個人面接の過去問(質問内容)
受験者が面接試験で最も気になるのは「面接で何を質問されるのか」ではないでしょうか。
何を聞かれるのかがあらかじめわかっていれば、事前に備えることができます。一方で、何を聞かれるのかが不明瞭では、準備のしようがありませんからね。
大阪市では、面接個票に基づく質問にくわえて、場面指導についても問われています。
ここでは、過去の面接試験で具体的に聞かれた質問をまとめています。自分なりの回答を練って対策をはじめましょう!
過去に聞かれた質問
- あなたの強みは何ですか。
- 教員を志望する理由は何ですか。
- 教師として必要とされる資質は何ですか。理由も言ってください。
- 教師に活かせる経験はあるか。
- 教員をするうえで不安に思っていることはありますか。
- 教員を目指したきっかけは何ですか。
- 教師が不祥事を起こすと大騒ぎになりますが、なぜだと思いますか。
- 教育実習はどうでしたか。
- 教員になるうえでどんな思いがありますか。
- 教員になるうえで身に付けたい能力はありますか。
- 教育関連で気になるニュースはありますか。
- 大阪市の良いところはどこですか。
- 大阪市を志望した理由は何ですか。
- どのような学級づくりをしたいですか。
- 10年後のキャリアプランを教えてください。
場面指導のテーマ
この他にも、過去に聞かれた質問や回答例などを以下の記事で集約しています。
大阪市教員採用試験の個人面接で受かる人の特徴
結論からいうと、面接で受かる人は以下に当てはまる人です。
- 印象がいい(笑顔、元気、熱い)
- 将来性や伸びしろがある
- 教員としての適性が感じられる
面接となれば、「自慢できるエピソードがないとダメだ」とか「全国大会で優勝できるくらいの実績が必要」みたいな内容に拘わりがちですが、話の内容よりも印象(雰囲気)が重要なんですよね。
もしあなたが面接官だとして、言っていることは素晴らしいのに、目線を合わせずボソボソ話したり、覚えた回答を棒読みしたりする受験者がいたらどう感じますか?採用したいと思います?
僕なら、その受験者が筆記試験で満点でも、留学経験や難関資格をたくさん持っていても、そんな人を採用したいとは思いません。
それよりも、誇れるような経験はしていないけど、一生懸命に嚙みながらも大きな声で明るく、自分の言葉で話している人を採用したいですよね。
なので、面接で受かりたいなら話す内容ばかりに時間をかけるのではなく、どういう振る舞い、話し方をすれば受け入れてもらえるのかにも時間を使ってください。
当然、そういった部分は1人では判断できません。必ず第三者に協力してもらうことが面接で受かるポイントと言えるでしょう。
大阪市教員採用試験 個人面接で落ちないために必要なこと
本記事は大阪市教員採用試験の個人面接における傾向や過去問をまとめていました。
個人面接は筆記試験に比べて不透明な部分が多く、努力が直結しない試験です。そのため、対策方法がわからずに後回しにしてしまい、結果として不合格になる人が後を絶ちません。
まずは、面接の軸となる「自己分析(自己PR・志望動機)」をきちんと行いましょう。そのうえで過去質問をもとに自分オリジナルの回答を練っていく。
そして第三者にきちんと伝わるかどうか、話し方はおかしくないか、表情や態度は大丈夫かなどを確認しながら練習していけば、面接試験は考えているより簡単に行えますよ。
面接対策は筆記試験よりもやることが多く、かなり時間が必要です。できるだけ早めに手をつけて攻略していきましょう!

