本記事は、横浜市教員採用試験を受験する方向けの記事です。
- 個人面接はどんな傾向なの?
- 個人面接に受かる人(落ちる)の特徴は?
- 個人面接で何が質問されるの?
このような悩みを解決します!
どんなに頑張って一次試験を突破しても、個人面接で高評価をとらないことには最終合格できません。
とはいえ、面接対策をしようと思うものの、「結局、何から始めればいいのかわからない」と思っている人も多いことでしょう。実際に僕も面接対策には頭を抱えましたからね……。
そこで本記事では、個人面接の傾向や過去の質問、面接で受かる人の特徴まで解説しています。
本記事を参考にして、面接で落ちないように準備をはじめましょう。
なお、個人面接の資料「面接カード」は以下の記事で解説しています。

横浜市教員採用試験の個人面接はどんな傾向なの?
個人面接では1人の受験者に対して、集中してチェックできるため、面接官は様々な観点から評価することができます。
グループ面接とは違い、受験者は自分一人だけなので緊張しやすい形式ですが、他の受験者がいないことから集中でき、自分をアピールしやすいという利点があります。
ここでは、個人面接の傾向を2つ紹介します。
- 面接カード(自己アピール書)が大事
- 場面指導(模擬対応)を実施
- 試験時間は短め
面接カードが大事
面接カードとは、面接で使用される資料のことです。氏名や学歴などの基本情報にくわえ、志望動機や自己PRなどを記入して提出します。
面接カードの役割は、採用者が「受験者はどんな人物なのか?」を見極めるための資料です。
実際の試験では、この提出した面接カードをもとに過去の経歴や経験、志望動機や今後の抱負など幅広く質問されるので、きちんと作成しましょう。
場面指導(模擬対応)がある
自己PRや志望動機といった一般質問のほかに場面指導があります。
- 場面指導ってなに?
-
教育現場で起こりうる事例について、実際に指導風景を見せる試験のこと。
▼こんな質問が出ています▼
個人的な感覚として1番ウエイトが高いのは場面指導部分です。
とくに講師経験者や社会人経験者はより深く聞かれる可能性があるので、しっかり対策しておくことが大切。
面接時間はやや長め
1人あたり25~30分程度です。
一般的な面接時間は15分~20分なので、面接時間は少し長めといえるでしょう。
早く終わったら落ちる?
面接時間がたとえ20分程度と短かった場合でも、不合格だと決めつける必要はありません。
短すぎるから不合格とは限らず、採用側の事情で短い時間しかとれないときや、すでに結果が見えているときは、短い時間でも合格の場合があります。
限られた時間であってもしっかりと自己アピールができていれば、採用されることも十分考えられるので安心して臨みましょう。
横浜市教員採用試験の個人面接は何が評価されるの?
個人面接では、二人の試験官が以下の観点に沿って評価します。
評価基準
姿勢 態度 | ・社会人としてのマナーを身につけているか ・落ちついているか ・まじめに対応しているか ・礼儀正しいか ・明朗快活か |
判断力 表現力 | ・質問を正しく理解しているか ・考えていることを十分に述べているか ・話はわかりやすいか ・音声は明瞭か ・用語は適切か |
堅実性 信頼感 | ・高い倫理観があるか ・計画性があるか ・公平・公正であるか ・肯定的に物事を捉えられているか ・情緒は安定しているか |
協調性 社会性 | ・リーダーシップがあるか ・仲間と協力して活動できるか ・保護者・地域の方と協力して活動できるか ・組織の一員として行動できるか ・他者を共感的に理解できるか |
専門性 多様性 | ・教育に対する情熱があるか ・自ら学ぶ姿勢があるか ・得意分野の向上と活用について考えているか ・豊富で多様な経験を教職に生かせるか ・決断力・主体性があるか |
適応性 使命感 | ・豊富な生活体験があるか ・子どもへの教育的愛情があるか ・粘り強く指導することができるか ・職務についての自覚があるか ・人権に対する認識を持っているか |
評価方法
試験官は評価基準にそってA~Eの評定をつけます。
評定 | A | B | C° | C | C’ | D | E |
---|---|---|---|---|---|---|---|
点数 | 100 | 80 | 60 | 50 | 40 | 20 | 10 |
横浜市教員採用試験の個人面接では何を質問される?
受験者が面接試験で最も気になるのは「面接で何を質問されるのか」ではないでしょうか。
何を聞かれるのかがあらかじめわかっていれば、事前に備えることができます。一方で、何を聞かれるのかが不明瞭では、準備のしようがありませんからね。
横浜市では、面接カードに基づく質問にくわえて、場面指導の内容についても問われています。
ここでは、過去の面接試験で具体的に聞かれた質問をまとめています。自分なりの回答を練って対策をはじめましょう!

その辺に落ちているような出典(出どころ)が不明なものではなく、僕自身のツイッター、サイトで募集し提供してもらったリアルな情報を集約しています!
過去に聞かれた質問
- 緊張していますか。
- 教師を目指す理由はなんですか。
- なぜ、横浜市を志望するのですか。
- 神奈川県でなく、横浜市を志望する理由を教えてください。
- 今までの部活動歴を教えてください。
- 教育実習の感想を教えてください。
- 小学校の良さを教えてください。
- 最近気になったニュースを教えてください。
- 教育実習で褒められたことはありますか。
- 大学で心に残った出来事はありますか。
この他にも、過去に聞かれた質問や回答例などを以下の記事で集約しています。
横浜市教員採用試験の個人面接で受かる人の特徴は?
結論からいうと、面接で受かる人は以下に当てはまる人です。
- 印象がいい(笑顔、元気、熱い)
- 将来性や伸びしろがある
- 教員としての適性が感じられる
面接となれば、「自慢できるエピソードがないとダメだ」とか「全国大会で優勝できるくらいの実績が必要」みたいな内容に拘わりがちですが、話の内容よりも印象(雰囲気)が重要なんですよね。
もしあなたが面接官だとして、言っていることは素晴らしいのに、目線を合わせずボソボソ話したり、覚えた回答を棒読みしたりする受験者がいたらどう感じますか?採用したいと思います?
僕なら、その受験者が筆記試験で満点でも、留学経験や難関資格をたくさん持っていても、そんな人を採用したいとは思いません。
それよりも、誇れるような経験はしていないけど、一生懸命に嚙みながらも大きな声で明るく、自分の言葉で話している人を採用したいですよね。
なので、面接で受かりたいなら話す内容ばかりに時間をかけるのではなく、どういう振る舞い、話し方をすれば受け入れてもらえるのかにも時間を使ってください。
当然、そういった部分は1人では判断できません。必ず第三者に協力してもらうことが面接で受かるポイントと言えるでしょう。
横浜市教員採用試験の個人面接で落ちないためには
本記事は横浜市教員採用試験の個人面接における傾向や過去問をまとめていました。
個人面接は筆記試験に比べて不透明な部分が多く、努力が直結しない試験です。そのため、対策方法がわからずに後回しにしてしまい、結果として不合格になる人が後を絶ちません。
まずは、面接の軸となる「自己分析(自己PR・志望動機)」をきちんと行いましょう。そのうえで過去質問をもとに自分オリジナルの回答を練っていく。
そして第三者にきちんと伝わるかどうか、話し方はおかしくないか、表情や態度は大丈夫かなどを確認しながら練習していけば、面接試験は考えているより簡単に行えますよ。
面接対策は筆記試験よりもやることが多く、かなり時間が必要です。できるだけ早めに手をつけて攻略していきましょう!



