【難しい?】東京都教員採用試験の対策ガイド!難易度や概要を完全解説

東京都教員採用試験の難易度

本記事は、東京都・・・教員採用試験を受験する方向けの記事です。

  • 難易度はどれくらいなの?
  • どんな試験なの?
  • どうやって対策すればいいの?

このような悩みを解決します!

結論からいうと、東京都教員採用試験の難易度は高くありません

試験問題は中学から高校までに勉強してきた範囲ですし、受験倍率も2倍~3倍程度だからです。

しかし、単純に筆記試験の点数を取れば合格できるものではなく、面接試験などによる人間性が最重視されるため、努力がそのまま結果に結びつかない難しさはあります。

ふくなが

実際、そんなに努力していなくても受かる可能性はあるし、逆にどんなに頑張っても落ち続ける人もいるんですよね…。

そこで本記事では、

「これから東京都の教員を目指したい」

「受験勉強を始めたばっかり」

という人を対象に、東京都教員採用試験の難易度や難しさを解説します。

採用試験の概要や対策ポイントも紹介しているので、ぜひ参考に受験勉強を始めてみてくださいね。

この記事のコンテンツ

【概要】東京都教員採用試験とは

東京都教員採用試験は、東京都教育委員会が行う公務員試験の一つです。東京都内の公立学校(小学校、中学校、高等学校など)で働く教員を募集するために実施されます。

まずは簡単に試験概要を紹介します。

求める教師像

教育方針や学校の規模は自治体によって違います。そのため、求められている資質や能力も自治体によって様々です。

当然、志望先に見合った人物でないと採用されることはありません。なので、必ずどんな人物(人間)が求められているのか把握してください。

東京都教育委員会では、以下4つの求める教師像を提示しています。

  1. 教育に対する熱意と使命感をもつ教師
  2. 豊かな人間性と思いやりのある教師
  3. 子供の良さや可能性を引き出し伸ばすことができる教師
  4. 組織人としての責任感、協調性を有し、互いに高め合う教師

「このような人物を求めている」という採用側からのメッセージなので、必ず把握、理解するようにしましょう。

極端にいえば、一定の学力があり、これらの教師像にあなたの人物像がマッチしていれば合格です。

筆記試験で出ることはありませんが、面接試験では内容を問われています。まったく回答できないと「本当に東京都で働きたいのかな…?」と面接官に悪い印象を与えかねません。

年齢制限(受験資格)

教員採用試験は資格試験と違い、誰でも受験できるわけではありません。受験するには一定の基準を満たす必要があります。

令和5年度(2022年実施)の受験資格は以下のとおり。

  1. 欠格事由(地方公務員法第16条及び学校教育法第9条)に該当しない
  2. 志望校種,教科に相当する教諭の免許状もしくは養護教諭,栄養教諭の免許状を所有もしくは令和5年3月31日までに取得見込み
  3. 昭和58年4月2日以降に生まれている

1~3を満たす必要があります。

全自治体の約7割は年齢制限の上限を59歳までにしています。しかし、東京都は39歳までなので注意が必要です。

試験日程

募集要項の配布(3月)

募集要項には試験日程や試験内容などの受験者には必須の情報が含まれています。必ず隅々まで熟読してください。

出願書類の提出(4月~5月)

インターネット(電子申請)で期日内に出願します。

一次試験(7月)

例年、7月第2週目の日曜日に一次試験が行われています。

試験内容は、教職教養、専門教養、小論文。

二次試験(8月)

例年、8月下旬から9月上旬にかけて二次試験が行われています。

試験内容は、個人面接、集団面接、実技試験。

合格発表(10月中旬)

二次試験に合格すると東京都公立学校教員採用候補者として名簿に登録。その後、面談等を踏まえて翌年4月1日から勤務となります。

なお、東京都教員採用試験の日程は以下の記事でも詳しく解説しています。

試験内容

筆記試験と人物試験の総合試験です

筆記試験教職教養
専門教養
小論文
人物試験個人面接
集団面接(討論)
実技試験            

令和6年度採用(2023年実施)から集団面接が廃止になります。また、教職教養、専門教養は大学3年生等から前倒しして受験可能に!

このように試験内容は幅広いので、やみくもに対策を始めることはNGです。

試験の傾向を理解することから始めましょう。

なお、東京都教員採用試験の内容は以下の記事でも詳しく解説しています。

実施結果

採用年度受験者数合格者数最終倍率
201911,3653,9172.9
202010,3783,4183.0
20219,2653,4022.7
20228,6072,6503.2
20237,9113,8412.1

なお、東京都教員採用試験の結果は以下の記事でもまとめています。教科別、一次・二次別になっているので参考にしてください。

【難しい?】東京都教員採用試験の難易度

東京都教員採用試験の難易度は高くありません。東京大学などの難関大学に合格する方が圧倒的に難しいです。

しかし…。東京都教員採用試験に合格することは思っている以上に大変です。

倍率はたいしたことない

【うかりやすい自治体は?】教員採用試験の倍率ランキング!低い(高い)県まとめによれば、令和5年度(2022年実施)は66自治体のうち5番目に低い結果でした。

なので、倍率だけを見ればメチャクチャ難しいことはないです。

もちろん校種・教科によっては高倍率になることもありますが、総合的に見れば、たいしたことはないと言えるでしょう。

東京都教員採用試験の倍率はこちら。

試験問題は中学~高校レベル

筆記試験の問題は、これまでに勉強してきた内容が試験範囲です。

なので、高校までにきちんと勉強してきた人からすれば、それほど難しいわけではありません

たとえば、次は専門教養「数学」で出題のあった問題です。

東京都教採専門科目「数学」の問題

「整数と余り」という単元で、小学校5年生で学習するような問題の応用です。

算数、数学が苦手な人は少し悩むかもしれませんが、少し勉強すれば思い出すのではないでしょうか。

たまに大学入試レベルの問題も出ていますが、多くは中学〜高校入試ぐらいの問題です。

過去問はこちら。

対策することが多い

東京都教員採用試験は、”東京都の教員になる”ための試験(就職試験)です。

そのため、筆記試験の他に小論文や面接試験などの幅広い試験が課されます。これが、教員採用試験が難しいといわれる大きな理由です。

選考は段階式で行われ、まず一次選考で受験者をふるいにかけ人数を絞ります。その後、一次選考の合格者を対象に二次選考を行い最終合格者を決定するという流れ。

筆記試験だけでも膨大な量があるのに、面接や小論文の対策も必要でして…。まぁ、マジでシンドイですね。

詳しい試験内容はこちら。

人物面が重視される

あなたがこれまでに経験してきた入学試験(高校・大学入試)や資格試験では、単純な学力だけが問われ、知識を詰め込んでいれば合格が狙えました。

でも、最終合格するには集団討論や個人面接で好成績をとらなければ、筆記試験が満点でも不合格となるのです。

受験対策となれば、筆記試験(教職教養や専門教養)の勉強ばかりしがちですが、そこに全力を出しても合格できません。

実際に筆記試験で9割を超えていても、小論文が書けずに落ちていたり、面接の出来が悪くダメだったりした人を何人も見てきました。

そのため高得点を目指して勉強するよりも、筆記試験は6~7割を安定して取れるように勉強し、早めに人物対策を始めることがポイントです。

単純に筆記の点数だけでは合格できないので、努力がそのまま結果に結びつかないってのが最大の難しさですね。

【対策】東京都教員採用試験に合格するには

これから対策を始めるうえで大切なポイントやコツを紹介します。

スキマ時間を活かす

通学・通勤しながら対策することになるので、スキマ時間をどれだけ生み出せるかが重要です。

  • 通学時間
  • 学校での休み時間
  • 食事の前後
  • 入浴時間
  • 寝る前の10分間 など

全てを使うのは難しくても、自分の生活スタイルに合わせてこの中のいくつかを取り入れるだけでも十分スキマ時間を活用できるはず。

たとえば1回15分のスキマ時間でも、1年で5,475分(約100時間)も捻出できます。

これを1日の中で3回(朝、昼、夜)繰り返せば、1年で305時間も勉強できることになりますよね。

最終合格までに必要な勉強時間は600~700時間なので、スキマ時間だけでも半分程度の勉強ができてしまうのです。

モチベーションを維持する

対策はやることが多いので…まぁ、シンドイです。

合格するために必要な勉強時間は過去のデータから600時間~700時間ほど。1日2時間の勉強を約1年間続けるようなものです。

実際、合格を目指して勉強を始める人は多いですが、途中で挫折する人も相当多いです。100人いて30〜50人ぐらい、半分はいなくなります。

モチベーションを長期間保ちながら筆記対策も面接対策もする必要があるため、相当な覚悟が求められます。

想像してみてください、周囲が遊んでいる中で自分だけ勉強漬けの毎日、飲み会やイベントの誘いをシャットアウトしながら勉強に集中して高いパフォーマンスを維持しなければならないのです。

同じ志をもつ仲間を集めたり、合格後の姿を想像したりしてモチベーション維持を図ることが大事!

教職教養は戦略的に勉強する

筆記試験の中でも教職教養は科目・範囲が広範です。

そのため、教育原理は満点をとって、教育法規は嫌いだから捨て科目にして…などと戦略を立てて対策することがポイント。

別に点数(6割~7割)が取れれば、全科目・全範囲を勉強しなくても大丈夫なんですよね。

大事なのは、何を勉強すれば効率よく点が取れるのかってこと。

  • 教育原理は6問中6問を正解する
  • 教育法規は3問中1問は正解する
  • 教育心理は「人格と適応」だけする
  • 教育史は「日本教育史」だけ見る

こんな感じで、勉強する前に戦略を練っておきましょう。

まずは過去問10年分を分析してみて、どの科目・範囲が出ているのか把握してください。主観的に戦略を立てることはNGです。

なお、東京都教員採用試験の教職教養について以下の記事で出題傾向や勉強方法をまとめています。

小論文を軽く見ない

勉強といえば教職教養や専門教養に注視しがちですが、小論文が原因で落ちる人はけっこういます。

小論文は、他の筆記試験と違い独学では十分な対策ができません。

  • 過去問を見て傾向を把握する
  • 参考書で書き方を勉強する
  • 過去問を使って書いてみる

独学でもこのような主観的・・・な対策はできます。しかし、小論文は第三者が採点するので、自分がどんなに頑張っても評価されないと意味がありません。

テーマの把握や文章構成、誤字脱字など…。一人では判断できない部分は多いんですよね。

小論文で上達するには、実際に書いた答案を教職センター職員や勤務校の先生、予備校講師などに添削してもらうことが大事。

なお、東京都教員採用試験の小論文について以下の記事で傾向やテーマをまとめています。

面接対策は重点的に行う

最終合格するには、面接試験の評価も必要になってきます。

そのため筆記試験の勉強だけに時間を費やしても最終合格できませんし、今まで面接を受けたことのない初心者が合格基準に達するには、繰り返し練習する必要があるため、かなりの時間が必要です。

すでに面接でA、B評価をもらえる人なら一次試験が終わってからでも十分間に合うかもしれませんが、面接に自信を持てない人がマネすると確実に落ちてしまいますよ。

面接試験で評価を得るには準備が必要です。長所短所を考えたり、志望動機を考えたり…と、かなり時間がかかります。

なので、早めに、できれば試験日の2~3か月前ぐらいから取り掛かるといいでしょう。

なお、東京都教員採用試験の個人面接集団面接について以下の記事で傾向や過去の内容をまとめています。

東京都教員採用試験に落ちてしまった場合の対処法

どんなに倍率が低くても、まだまだ落ちる人の方が多いです。

もし、東京都教員採用試験に合格できなかったら…どうすればいいのでしょうか。

ここでは、3つのケースを紹介します。

臨時講師として働く

  • 常勤講師(臨時的任用教員)
  • 非常勤講師(時間講師)

講師として教育現場で働きながら、次年度の採用試験を目指しましょう。

受験申込時に、不合格となった場合に講師としての任用に関する連絡を希望するか否かチェックします。

現職教員の空き状況によって、常勤か非常勤か決まるので希望する形態で働けるかはわかりません。

私立教員を目指す

基本的には民間企業と同じように学校独自で求人を出しているので、気になる学校の選考を受けましょう。

採用形態は専任(正規)教諭の他、常勤・非常勤があります。

試験内容は学校にもよりますが、筆記試験(専門科目がメイン)の他に面接や模擬授業などです。

公立学校と違い、私立学校はその学校の教育理念や方針があるのできちんと押さえておく必要があります。

採用数は若干名である場合が多く、採用が必ずあるとも限りません。

浪人する

講師をすれば教職経験は積めますが、勉強時間の確保が難しくなります。

教職経験を積めば、面接や模擬授業で少しは役に立ちますが、筆記試験で落ちてしまっては意味がないですからね。

もちろん、教職経験を積みながら目指す方も、受かる方もいるので無理ではないですが、効率よく物事を進められない人は注意が必要です。

勉強に集中し、合格してから講師をするという手段もありますよ。

東京都教員採用試験でよくある質問FAQ

最後によくある質問と回答を紹介します。

給料はどのくらいですか?

校種大学卒短大卒
小学校248,700円227,400円
中学校248,700円 227,400円
高等学校248,700円 227,400円
義務教育学校248,700円 227,400円
中等教育学校248,700円 227,400円
特別支援学校261,700円239,300円
※初任給(令和4年4月1日適用)

※職歴等がある場合は、一定の基準により加算されます。
※その他、扶養手当や住居手当、期末・勤勉手当(賞与)などが支給されます。

試験での服装は何を着るべきですか?

自由です。

でも、就職試験である以上、スーツ(ジャケットは一応持っていく)着用が無難です。

試験会場では99%がスーツなので、私服だと確実に浮きますね。

詳しくは以下の記事で解説しています。

配点は?

一次試験:300点
二次試験:600(750)点

東京都教員採用試験の配点は以下の記事で詳しくまとめています。合格ラインも解説しているので参考にしてください。

過去問はどこでダウンロードできますか?

東京都教育委員会のホームページで過去2年分の問題と解答が公開されています。

解説はないので本格的な勉強はできませんが、出題内容や形式、レベルの確認に最適です。

なお、東京都教員採用試験の過去問は以下の記事でも問題と解答まとめています。

まとめ|東京都教員採用試験の難易度は低いが簡単に合格できない

今回は東京都教員採用試験が難しい理由や概要、対策のポイントまで解説紹介しました。

難易度だけで考えれば、東京都教員採用試験はそんなに難しくないです。試験問題は中学〜高校レベルですし、倍率も2~3倍程度ですからね。

しかし…、合格するのは簡単ではありません。

何となく対策を始める方は多いと思いますが、本気で東京都の教員になりたい(合格したい)なら次のポイントを理解することが大切です。

試験対策で大切なこと
  1. やみくもに、適当に勉強しない
  2. 出題傾向を踏まえて効率よく対策する
  3. 面接や小論文を軽視しない

一つ一つ特徴や傾向を理解して、戦術を持って対策を始めてみてください。

この記事が少しでもお役に立てたら幸いです。最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

東京都教員採用試験の難易度

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この記事を書いた人

ふくながのアバター ふくなが 編集長

教員採用試験の指導歴13年目(2022年4月1日時点)、情報メディア「教採ギルド」のほか「教採データベース」「教採ガイド」の運営・編集を担当しています。データ分析や情報配信が得意な人。

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