本記事は、北海道・札幌市教員採用試験を受験する方向けの記事です。
- 個人面接はどんな傾向なの?
- 個人面接に受かる人(落ちる)の特徴は?
- 個人面接で何が質問されるの?
このような悩みを解決します!
どんなに頑張って筆記試験で高得点を取っても、個人面接で一定の評価をとらないことには合格できません。
とはいえ、面接対策をしようと思うものの、「結局、何から始めればいいのかわからない」と思っている人も多いことでしょう。実際に僕も面接対策には頭を抱えましたからね……。
そこで本記事では、個人面接の傾向や過去の質問、面接で受かる人の特徴まで解説しています。
本記事を参考にして、面接で落ちないように準備をはじめましょう。

北海道・札幌市教員採用試験の個人面接はどんな傾向なの?
個人面接では1人の受験者に対して、集中してチェックできるため、面接官は様々な観点から評価することができます。
グループ面接とは違い、受験者は自分一人だけなので緊張しやすい形式ですが、他の受験者がいないことから集中でき、自分をアピールしやすいという利点があります。
ここでは、個人面接の傾向を紹介します。
1人2回の個人面接を実施
受験者1人と面接官2人による形式。
提出する願書(エントリーシート)に沿って自己PRや志望動機などに関する質問がなされます。
面接の流れは以下のとおり(令和5年度の場合)。
面接会場に入室→着席
志望校種・教科、受験番号、氏名の確認
- 提出した願書(面接カード)に関する質問
- 一般的事項の質問
- その他の確認事項
退室
面接時間は少し長め
個人面接の試験時間は各20分です。
多くの自治体は15分程度なので、少し長い傾向があります。
早く終わったら落ちる?
面接時間がたとえ短かった場合でも、不合格だと決めつける必要はありません。
短すぎるから不合格とは限らず、採用側の事情で短い時間しかとれないときや、すでに結果が見えているときは、短い時間でも合格の場合があります。
限られた時間であってもしっかりと自己アピールができていれば、採用されることも十分考えられるので安心して臨みましょう。

逆に長くて落ちることもあるからね・・・。面接時間はあまり気にしなくてOK!
最終合否に大きく影響する
【最終合格者の決定方法】
登録に当たっては、人物重視の観点から、面接評価の上位の者からを基本とする。
北海道公立学校教員採用候補者選考検査判定基準
このように面接試験で評価をもらえないと最終合格できません。
面接対策を後回しにせず、早めに取り掛かることが大事です。
北海道・札幌市教員採用試験の個人面接は何が評価されるの?
試験では、2~3人の面接官が下記の着眼点に沿って評価します。
項目 | 着眼点 |
---|---|
態度 誠実さ 倫理性 | 動作、礼儀、服装、身だしなみ、応答の仕方などから、社会人としての品性や基本的な素養等があるか |
表現力 | 自分の考えを正しく、論理的でわかりやすく説明しているか |
判断力 | 質問事項について正しく理解し、専門性を活かして的確な判断をしているか |
意欲・情熱 | 教員志望の理由が明確であり、教職に対する意欲・情熱をもっているか |
指導力 | 専門知識が豊富で、子どもたちの興味・関心を惹ける魅力や実践的指導力があるか |
これらの観点をもとに面接官それぞれが評価し、最終的に北海道は7段階(A、B、B”、C、C”、D、E)、札幌市は5段階(A~E)で判定します。
こういった着眼点は一人では判断できません。なので、必ず1回は教職経験のある人に見てもらってくださいね。
北海道・札幌市教員採用試験の個人面接はどんな質問が聞かれるの?
受験者が面接試験で最も気になるのは「面接で何を質問されるのか」ではないでしょうか。
何を聞かれるのかがあらかじめわかっていれば、事前に備えることができます。一方で、何を聞かれるのかが不明瞭では、準備のしようがありませんからね。
ここでは、過去の面接試験で具体的に聞かれた質問をまとめています。自分なりの回答を練って対策をはじめましょう!
- 5年後、10年後に、どのような人になっていたいですか。
- あなたが気になる教育問題は何ですか。
- 「わかる」「できる」「楽しい」のうち、どれを一番にしますか。
- 「主体的で深い学び」を実践していますか。また、それはどのような授業ですか。
- 「いじめられている。」と訴えてきた生徒にはどのように対応しますか。
- 「優しい先生」、「厳しい先生」のどちらになりたいですか。
- ICT機器を生徒にどのように活用すべきと考えていますか。
- アクティブ・ラーニングとは何ですか、あなたの言葉で述べてください。
- 「生きる力」を3つ言えますか。
- 「開かれた学校」とはどのような学校ですか。
- 「嫌い」には他の意味が含まれていると思いますが、どのようなことだと考えますか。
- 「まほうのかいわ」を知っていますか。
- ICT、プログラミング、読書等の中で、具体的に効果があり、活用したいと感じたものはありますか。
- ICT機器を活用したことはありますか。
- LGBTについてどう考えていますか。
自分自身のことから、教育課題・時事に関することまで幅広く質問されていますね。
注意しておきたいのは、教員採用試験の面接はコンピテンシー評価型であること。あなたが回答した内容を深掘りしていくことで行動特性を把握していくのです。
「自分がこう回答したら、ここが突っ込まれるな!」と想定しながら内容を考えていくことが何よりも重要。
この他にも、過去に聞かれた質問や回答例などを以下のnoteで集約しているので、ぜひ参考にしてください。
北海道・札幌市教員採用試験の個人面接で受かる人の特徴
結論からいうと、面接で受かる人は以下に当てはまる人です。
- 印象がいい(笑顔、元気、熱い)
- 将来性や伸びしろがある
- 教員としての適性が感じられる
面接となれば、「自慢できるエピソードがないとダメだ」とか「全国大会で優勝できるくらいの実績が必要」みたいな内容に拘わりがちですが、話の内容よりも印象(雰囲気)が重要なんですよね。
もしあなたが面接官だとして、言っていることは素晴らしいのに、目線を合わせずボソボソ話したり、覚えた回答を棒読みしたりする受験者がいたらどう感じますか?採用したいと思います?
僕なら、その受験者が筆記試験で満点でも、留学経験や難関資格をたくさん持っていても、そんな人を採用したいとは思いません。
それよりも、誇れるような経験はしていないけど、一生懸命に嚙みながらも大きな声で明るく、自分の言葉で話している人を採用したいですよね。
なので、面接で受かりたいなら話す内容ばかりに時間をかけるのではなく、どういう振る舞い、話し方をすれば受け入れてもらえるのかにも時間を使ってください。
当然、そういった部分は1人では判断できません。必ず第三者に協力してもらうことが面接で受かるポイントと言えるでしょう。


まとめ|個人面接で落ちないために必要なこと
本記事は北海道・札幌市教員採用試験の個人面接における傾向や過去問をまとめていました。
個人面接は筆記試験に比べて不透明な部分が多く、努力が直結しない試験です。そのため、対策方法がわからずに後回しにしてしまい、結果として不合格になる人が後を絶ちません。
まずは、面接の軸となる「自己分析(自己PR・志望動機)」をきちんと行いましょう。そのうえで過去質問をもとに自分オリジナルの回答を練っていく。
そして第三者にきちんと伝わるかどうか、話し方はおかしくないか、表情や態度は大丈夫かなどを確認しながら練習していけば、面接試験は考えているより簡単に行えますよ。
面接対策は筆記試験よりもやることが多く、かなり時間が必要です。できるだけ早めに手をつけて攻略していきましょう!

