本記事は、兵庫県教員採用試験を受験する方向けの記事です。
- 個人面接はどんな傾向なの?
- 個人面接に受かる人(落ちる)の特徴は?
- 個人面接で何が質問されるの?
このような悩みを解決します!
どんなに頑張って筆記試験で高得点を取っても、個人面接で一定の評価をとらないことには合格できません。
とはいえ、面接対策をしようと思うものの、「結局、何から始めればいいのかわからない」と思っている人も多いことでしょう。実際に僕も面接対策には頭を抱えましたからね……。
そこで本記事では、個人面接の傾向や過去の質問、面接で受かる人の特徴まで解説しています。
本記事を参考にして、面接で落ちないように準備をはじめましょう。

兵庫県教員採用試験の個人面接はどんな傾向なの?
個人面接では1人の受験者に対して、集中してチェックできるため、面接官は様々な観点から評価することができます。
グループ面接とは違い、受験者は自分一人だけなので緊張しやすい形式ですが、他の受験者がいないことから集中でき、自分をアピールしやすいという利点があります。
ここでは、個人面接の傾向を紹介します。
面接時間は少し長め
個人面接の試験時間は平均25分です。
多くの自治体は15分程度なので、少し長い傾向があります。
早く終わったら落ちる?
面接時間がたとえ短かった場合でも、不合格だと決めつける必要はありません。
短すぎるから不合格とは限らず、採用側の事情で短い時間しかとれないときや、すでに結果が見えているときは、短い時間でも合格の場合があります。
限られた時間であってもしっかりと自己アピールができていれば、採用されることも十分考えられるので安心して臨みましょう。

逆に長くて落ちることもあるからね・・・。面接時間はあまり気にしなくてOK!
場面指導がある
個人面接の中で場面指導に関する質問があります。
- 場面指導ってなに?
-
教育現場で起こりうる事例について、実際に指導風景を見せる試験のこと。
▼こんな質問が出ています▼



一番差がつく部分なので、元気よくハキハキと回答してくださいね。
配点は1番高い
個人面接 | 180点 |
模擬授業 | 120点 |
実技試験 | 100点〜150点 |
このように個人面接の配点が1番高く設定されています。
筆記試験(一次選考)の点数は反映されないので注意が必要です。
兵庫県教員採用試験の個人面接は何が評価されるの?
試験では、3人の面接官が下記の着眼点に沿って評価します。
項目 | 着眼点 |
---|---|
態度・表現力 | 表現や話し方に関する評価 |
意欲・積極性 | 仕事に対する意欲や情熱に関する評価 |
判断力 | 状況に応じた判断力に関する評価 |
専門性 | 教科科目の専門的指導力に関する評価 |
将来性 | 教員としての資質や人間性に関する評価 |
こういった着眼点は一人では判断できません。
なので、必ず1回は教職経験のある人に見てもらってくださいね。
兵庫県教員採用試験の個人面接はどんな質問が聞かれるの?
受験者が面接試験で最も気になるのは「面接で何を質問されるのか」ではないでしょうか。
何を聞かれるのかがあらかじめわかっていれば、事前に備えることができます。一方で、何を聞かれるのかが不明瞭では、準備のしようがありませんからね。
兵庫県では、志願書に基づく質問にくわえて、模擬授業や場面指導の内容等についても問われています。
ここでは、過去の面接試験で具体的に聞かれた質問をまとめています。自分なりの回答を練って対策をはじめましょう!
過去に聞かれた質問
- 長所を活かして、どんな指導ができますか。
- 今、努力していることはありますか。
- あなたの、どこが教員に向いていると思いますか。
- 1分間で自己PRをしてください。
- 教員を志望する理由は何ですか。
- 教員を目指したきっかけは何ですか。
- 兵庫県の教員を志望する理由は何ですか。
- 志望する校種の理由は何ですか。
- 担任を持ちたいと思いますか。また、何年生がいいですか。
- 部活動経験から生徒に教えたいことは何ですか。
- 教員の義務を言ってください。
- 兵庫県のいじめの定義を知っていますか。
- 持っている資格を教えてください。
- 最近気になるニュースはありますか。
- 休日はどのように過ごしていますか。
- PC操作はどのくらいできますか。
場面指導に係る質問
- 授業中に騒ぎ出す児童生徒にはどのように対応しますか。
- 2学期が始まりました。最初の学級での挨拶は何を話しますか。
- 帰宅しようとしたらコンビニから「学校の生徒が万引きをした」と連絡がありました。どうしますか。
- 部活動の日数を増やして(減らして)ほしいと保護者から連絡がありました。どのように対応しますか。
- 保護者から新型コロナウイルス感染予防対策に関してクレームがありました。どのように対応しますか。
こういった質問に自信、根拠をもって回答できるように自己分析を進めてくださいね。
この他にも、過去に聞かれた質問や回答例などを以下のnoteで集約しているので、ぜひ参考にしてください。
兵庫県教員採用試験の個人面接で受かる人の特徴
結論からいうと、面接で受かる人は以下に当てはまる人です。
- 印象がいい(笑顔、元気、熱い)
- 将来性や伸びしろがある
- 教員としての適性が感じられる
面接となれば、「自慢できるエピソードがないとダメだ」とか「全国大会で優勝できるくらいの実績が必要」みたいな内容に拘わりがちですが、話の内容よりも印象(雰囲気)が重要なんですよね。
もしあなたが面接官だとして、言っていることは素晴らしいのに、目線を合わせずボソボソ話したり、覚えた回答を棒読みしたりする受験者がいたらどう感じますか?採用したいと思います?
僕なら、その受験者が筆記試験で満点でも、留学経験や難関資格をたくさん持っていても、そんな人を採用したいとは思いません。
それよりも、誇れるような経験はしていないけど、一生懸命に嚙みながらも大きな声で明るく、自分の言葉で話している人を採用したいですよね。
なので、面接で受かりたいなら話す内容ばかりに時間をかけるのではなく、どういう振る舞い、話し方をすれば受け入れてもらえるのかにも時間を使ってください。
当然、そういった部分は1人では判断できません。必ず第三者に協力してもらうことが面接で受かるポイントと言えるでしょう。
まとめ|個人面接で落ちないために必要なこと
本記事は兵庫県教員採用試験の個人面接における傾向や過去問をまとめていました。
個人面接は筆記試験に比べて不透明な部分が多く、努力が直結しない試験です。そのため、対策方法がわからずに後回しにしてしまい、結果として不合格になる人が後を絶ちません。
まずは、面接の軸となる「自己分析(自己PR・志望動機)」をきちんと行いましょう。そのうえで過去質問をもとに自分オリジナルの回答を練っていく。
そして第三者にきちんと伝わるかどうか、話し方はおかしくないか、表情や態度は大丈夫かなどを確認しながら練習していけば、面接試験は考えているより簡単に行えますよ。
面接対策は筆記試験よりもやることが多く、かなり時間が必要です。できるだけ早めに手をつけて攻略していきましょう!

