本記事は、大阪府教員採用試験を受験する方向けの記事です。
- 個人面接はどんな傾向なの?
- 個人面接に受かる人(落ちる)の特徴は?
- 個人面接で何が質問されるの?
このような悩みを解決します!
どんなに頑張って一次試験を突破しても、個人面接で高評価をとらないことには最終合格できません。
とはいえ、面接対策をしようと思うものの、「結局、何から始めればいいのかわからない」と思っている人も多いことでしょう。実際に僕も面接対策には頭を抱えましたからね……。
そこで本記事では、個人面接の傾向や過去の質問、面接で受かる人の特徴まで解説しています。
本記事を参考にして、面接で落ちないように準備をはじめましょう。
なお、個人面接の資料「エントリーシート、面接個票」は以下の記事で解説しています。

大阪府教員採用試験 個人面接の傾向
個人面接では1人の受験者に対して、集中してチェックできるため、面接官は様々な観点から評価することができます。
グループ面接とは違い、受験者は自分一人だけなので緊張しやすい形式ですが、他の受験者がいないことから集中でき、自分をアピールしやすいという利点があります。
ここでは、個人面接の傾向を3つ紹介します。
- 1人2回実施
- エントリーシート、面接個票が大事
- 試験時間は短め
1人2回実施
大阪府教員採用試験の個人面接は二次試験と三次試験にあります。
より人間性を評価されるので、しっかり準備してください。
試験の流れは以下のとおり。
まずは受付で受験番号を確認し、指定された教室に集合します。
時間になると面接の流れや今後についての説明、その後、試験5分前になったら、面接室前に移動。
事前に提出したエントリーシート、採点カードをもとに本人確認をされたあと、10分間の面接を行います
エントリーシート、面接個票が大事
エントリーシート、面接個票とは、面接で使用される資料のことです(面接カードともいう)。氏名や学歴などの基本情報にくわえ、志望動機や自己PRなどを記入して提出します。
面接カードの役割は、採用者が「受験者はどんな人物なのか?」を見極めるための資料なので、わかりやすくアピールできる内容を作成しなくてはいけません。
二次試験でエントリーシート、三次試験で面接個票をそれぞれ使用します。
提出したエントリーシート、面接個票をもとに過去の経歴や経験、志望動機や今後の抱負など幅広く質問されるので、きちんと作成しましょう。
面接時間は短め
1人あたり15分程度です。
一般的な面接時間は20分なので、面接時間は短いといえるでしょう。
早く終わったら落ちる?
面接時間がたとえ10分程度と短かった場合でも、不合格だと決めつける必要はありません。
短すぎるから不合格とは限らず、採用側の事情で短い時間しかとれないときや、すでに結果が見えているときは、短い時間でも合格の場合があります。
限られた時間であってもしっかりと自己アピールができていれば、採用されることも十分考えられるので安心して臨みましょう。
大阪府教員採用試験 個人面接の評価基準
個人面接では、以下の観点に沿ってA~Eの5段階で評価します。
- 社会人として望ましい態度であるか。
- 望ましい対人関係を築ける資質を備えているか。
出典:令和5年度受験案内より作成
大阪府教員採用試験 個人面接の過去問(質問内容)
受験者が面接試験で最も気になるのは「面接で何を質問されるのか」ではないでしょうか。
何を聞かれるのかがあらかじめわかっていれば、事前に備えることができます。一方で、何を聞かれるのかが不明瞭では、準備のしようがありませんからね。
大阪府では、エントリーシート、面接個票に基づく質問にくわえて、模擬授業の内容についても問われています。
ここでは、過去の面接試験で具体的に聞かれた質問をまとめています。自分なりの回答を練って対策をはじめましょう!
過去に聞かれた質問
- 面接官を生徒に見立てて、自己紹介を1分程度で行いなさい。
- 上司に相談するとき、どのように相談しますか。
- 理想とする教師像とは何ですか。
- 自分の力を一番発揮できたのはいつですか。
- 自分の意思は貫き通しますか、曲げる方ですか。その理由は何ですか
- 出身地とは異なりますが、大阪府を受けた理由は何ですか。
- 大阪のイメージ・印象はどうですか。
- 志望動機を述べてください。
- 出身大学は県外ですが、なぜ大阪府の教員を志望するのですか。
- なぜ、その校種を志望したのですか。
- 授業を行う際、どのような工夫をしていますか。
- 授業で褒めるとき、叱るときがあると思いますが、どちらかの場面での具体例を挙げてください
- 電話で対応した保護者が納得してくれないときはどうしますか。
- 保護者と電話で対応するとき、気を付けることは何ですか。
- 発表が苦手な生徒にはどのように対応しますか。
この他にも、過去に聞かれた質問や回答例などを以下の記事で集約しています。
大阪府教員採用試験の個人面接で受かる人の特徴
結論からいうと、面接で受かる人は以下に当てはまる人です。
- 印象がいい(笑顔、元気、熱い)
- 将来性や伸びしろがある
- 教員としての適性が感じられる
面接となれば、「自慢できるエピソードがないとダメだ」とか「全国大会で優勝できるくらいの実績が必要」みたいな内容に拘わりがちですが、話の内容よりも印象(雰囲気)が重要なんですよね。
もしあなたが面接官だとして、言っていることは素晴らしいのに、目線を合わせずボソボソ話したり、覚えた回答を棒読みしたりする受験者がいたらどう感じますか?採用したいと思います?
僕なら、その受験者が筆記試験で満点でも、留学経験や難関資格をたくさん持っていても、そんな人を採用したいとは思いません。
それよりも、誇れるような経験はしていないけど、一生懸命に嚙みながらも大きな声で明るく、自分の言葉で話している人を採用したいですよね。
なので、面接で受かりたいなら話す内容ばかりに時間をかけるのではなく、どういう振る舞い、話し方をすれば受け入れてもらえるのかにも時間を使ってください。
当然、そういった部分は1人では判断できません。必ず第三者に協力してもらうことが面接で受かるポイントと言えるでしょう。
大阪府教員採用試験 個人面接で落ちないために必要なこと
本記事は大阪府教員採用試験の個人面接における傾向や過去問をまとめていました。
個人面接は筆記試験に比べて不透明な部分が多く、努力が直結しない試験です。そのため、対策方法がわからずに後回しにしてしまい、結果として不合格になる人が後を絶ちません。
まずは、面接の軸となる「自己分析(自己PR・志望動機)」をきちんと行いましょう。そのうえで過去質問をもとに自分オリジナルの回答を練っていく。
そして第三者にきちんと伝わるかどうか、話し方はおかしくないか、表情や態度は大丈夫かなどを確認しながら練習していけば、面接試験は考えているより簡単に行えますよ。
面接対策は筆記試験よりもやることが多く、かなり時間が必要です。できるだけ早めに手をつけて攻略していきましょう!

