本記事は、東京都教員採用試験を受験する方向けの記事です。
- 集団面接どんなテーマがでるの?
- 集団面接はどんな試験・流れなの?
- 集団面接どうやって対策すればいいの?
このような悩みを解決します!
東京都教員採用試験の二次選考において実施される「集団面接」。
集団面接と聞けば、複数人が同じ質問に回答する形式をイメージすると思います。しかし、内容は集団討論なんですよね。
集団討論を経験したことのある人は少ないため、どんな試験なの…と、悩んでいる人は多いです。
そこで本記事では、東京都教員採用試験の集団面接(討論)で出題されたテーマ(過去問)を紹介します。
傾向や流れ、対策方法なども解説しているので参考にしてください。
東京都教員採用試験 集団面接(討論)の過去問テーマ
ここでは、東京都教員採用試験の集団面接で出題されたテーマを公開しています。
集団面接のテーマは事前にホームページで4つ公開されます。当日、その中から1つが指定されて討論するという流れ。
どのテーマが出ても大丈夫なように準備してください。
令和3年度採用(2020年実施)
下記のテーマから当日指定する1テーマについて、集団討論を行います。
- 学習への取組に関すること
- 自己肯定感に関すること
- 情報活用能力に関すること
- 社会参画に関すること
令和4年度採用(2021年実施)
下記のテーマから当日指定する1テーマについて、集団討論を行います。
- 思考力,判断力,表現力に関すること
- 自主的,自発的な学習に関すること
- 異文化理解と共生に関すること
- 健康の保持・増進に関すること
令和5年度採用(2022年実施)
下記のテーマから当日指定する1テーマについて、集団討論を行います。
- 問題を見いだして解決策を考えさせる
- 学習したことの意義や価値を実感できるようにする
- 社会生活上のきまりを身に付けさせる
- 自信をもって行動することができる力を身に付けさせる
令和3年度より前のテーマを知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
東京都教員採用試験 集団面接(討論)の傾向
集団面接は二次選考で行われる人物試験です。集団面接とありますが、内容は「集団討論」。
集団討論は、複数の受験者がお題に対して意見を述べ、話合いをしていく試験です。
集団討論では、複数の人が自分の意見を述べたり、他の人の意見を受け止めたりすることで、議論が進んでいきます。また、議題を絞り込んだり、意見を整理したりする必要があったりとやることが多い試験なんですよね。
試験時間 | 35分 |
受験者 | 4人~5人 |
テーマ | 事前にHPで発表、当日指定。 |
評価基準 | 表現力 説得力 調整力 協調性 |
配点 | 600点満点(※) |
試験の流れ
事前に発表(東京都教委HP)されたテーマから当日1つを指定され、グループとしての具体策を出すように指示されます。
※メンバーは「各学校の初任者」という状況設定あり。
テーマ発表後、2分間の構想時間が与えられます。
その後、一人90秒以内で考えた意見を発表(挙手制)。
全員が意見を発表し終えたら、討論を行います。(25分程度)
評価基準
- 教職への理解
- 教科等の指導力
- 対応力
- 将来性
- 心身の健康と人間的な魅力
「討論」と聞けば、意見を言い合い自分の主張が正しいことを論理的に説明して議論することを想定するかもしれません。
しかし、教員採用試験における討論は議論を交わすよりも、お互い協力して課題を解決するという点を意識しなければいけません。
東京都教員採用試験 集団面接(討論)の対策方法
集団面接(討論)の対策は次の手順で進めてください。
- 指導力・知識を鍛える
- 友人同士で意見交換を行う
- 実践形式で練習する
指導力・知識を鍛える
「生徒指導や教育論」がテーマになりやすいです。
そのため、教職の知識や自分なりの教育観を考えおくことが重要。
どれだけコミュニケーション能力が高くても、話すネタや教育感が定まっていないと話し合いになりません。
普段から教育時事などの知識をインプットできるようにしておきましょう。その際、東京都の方向性や文科省の資料などにも目を通しておくといいでしょう。
友人同士で意見交換を行う
日頃から友人同士で教育問題などについて意見交換を行いましょう。
討論では他者とのコミュニケーションが何よりも大切なので、意見を聞くこと、まとめることも重要な要素になるからです。
このときは自分の意見に説得力を持たせるため「こういうことだから、こう思う」と、根拠を盛り込んで論理的に話すことがポイント。
実践形式で練習する
必ず1回、できれば2回は実戦形式の練習を受けましょう。
どんなに知識を持っていても、それをきちんと伝えることができるとは限らないからです。また、緊張感のある場で実力が発揮できるかを確かめる意味もあります。
大学などでも対策してくれると思いますが試験は年齢や身分が不特定の人と一緒になるため、予備校などを使うと効果的です。
東京都教員採用試験 集団面接(討論)で評価を上げる5つのポイント
集団討論の評価を上げるには、次の5つが大事です。
- 傾聴力
- マウントはとらない
- 印象が重要
- 気配り
- 修正能力
傾聴力
人の話を真剣に聞くことは大切です。
- 生徒
- 児童
- 保護者
- 教員同士
多くの人と話すうえで端的にわかりやすく伝えることが大切で、その根幹となるのが傾聴力だからです。
自分の意見を伝えるためにも、まずは聞くことに徹する力を鍛えましょう。
マウントはとらない
自分の意見と違う発言をされても否定してはいけません。なぜなら、相手を思いやれる純粋な心をもった人物が評価されるからです。
たとえば、生徒が考えたことを先生に否定されたらどう思いますか?深い傷を負い考えることを放棄するかもしれません。
そんな先生に今後、指導を受けたいと思うでしょうか?
子どもたちは日々、いろんなことを考え、先生に話をしてきます。どんな話にも耳を傾け、肯定してあげられる先生が必要だと思いませんか?
自分と違う意見を言っている人がいれば、まずは認めてあげることが大切です。
印象第1主義
集団討論は、印象がとても重要。なぜなら雰囲気作りができる人は印象が良い人だからです。
たとえば、挨拶が盛んな職場と挨拶がまったくない職場の雰囲気はどちらがいいと思いますか?
当然、挨拶が盛んな職場ですよね。
最近の教育現場は協調性がある人物を欲しています。印象を良くして討論の雰囲気を盛り上げていくことができれば協調性があると思われ評価もあがります。
気配り上手
自分ばかり発言しても評価はあがりません。なぜなら集団討論は個人の能力よりも集団の中で、どれだけ働くことができているかを評価する試験だからです。
たとえば、クラスのなかで活発に発言する生徒と会話に入ってこられない生徒がいたらどうしますか?
会話に参加できない生徒をどうやったら会話に参加させられるかを考えますよね。
発言をあまりしていない受験者を気遣うことができればリーダー性や視野の広さをアピールすることができます。
話を路線に戻す
時間を気にしながら話し合いをしましょう。なぜなら集団討論は時間制限があり、時間内に意見をまとめる必要があるからです。
話に脱線はつきものでして、ついつい結論とは違う方向に話がそれてしまうものです。それた路線を修正せずに話を続ければ時間内に意見をまとめることができませんよね。
仮にまとめられたとしても中身のない意見が出来上がることになります。
期限内に与えられたミッションをこなすことは大切なことなので時間を気にして討論をするようにしましょう。
東京都教員採用試験 集団面接(討論)で落ちないように対策を始めよう!
今回は、東京都教員採用試験の集団面接で出題されたテーマや傾向を解説しました。
集団面接では、自分の意見を述べることが求められますが、そのためには様々なスキルが必要です。
集団面接で落ちる人は、次のような点が原因となることがあります。
- 話したいことが明確でない
- 話す前に準備ができていない
- 自分の意見を正確に伝えることができない
- 他の人の意見を受け止めることができない
- 議論が偏っていると感じるが、整理できない
自分の意見を伝えることはもちろん、他の人の意見を受け止めることができるようにする必要があります。そのためには、繰り返し練習(慣れること)が必要です。
集団面接の練習には、次のような方法があります。
- 小グループで議論をする
- 自分の意見を正確に伝えることができるようにする
- 他の人の意見を尊重することができるようにする
- 自分の意見を主張することができるようにする
- 議論を偏らないように幅広い知識をインプットする
このような練習をすることでスキルを高めることができます。本記事でまとめている過去問を使って練習していきましょう。
当ブログでは、他にも東京都教員採用試験の攻略記事を書いているので、ぜひ参考にしてください。